WTI原油価格、フーシ派の攻撃で反発し91.90ドルへ

WTI原油価格、フーシ派の攻撃で反発し91.90ドルへ

TopFxBrokers
2026年10月12日
出典:fxstreet.com

月曜のWTI原油価格は約1%上昇し、91.90ドル前後となりました。フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が、ロシア・ウクライナのエネルギー施設停戦への期待を上回ったためです。今回の値動きは、湾岸地域の供給リスクが、ロシアと米国からの緩和シグナルと原油市場で綱引きしていることを示しています。

注目ポイント

  • 週末の死傷者:リヤドのキング・ハーリド国際空港への最初の攻撃で、12人が死亡し300人以上が負傷したと報じられています。
  • ロシアからの供給:ディーゼル供給合意では、米国向けに直ちに30万トン超が供給され、今後数か月でさらに追加の引き渡しが行われます。
  • 需要見通しの下方修正:OPECは2026年の世界石油需要の伸びの予測を、当初の日量140万バレルから日量40万バレル(bpd)に引き下げました。

何が起きたのか

月曜のWTIは1.00%上昇しました。気配値は91.90ドル前後で、1時間足チャートでは92.03ドルを示しました。イランが支援するフーシ派の武装勢力が週末にサウジアラビアを攻撃し、供給途絶への懸念が高まりました。

また、ホルムズ海峡に近いオマーン沖のソハール錨地付近で、ドローンが石油タンカーを攻撃しました。英国海上貿易活動機関(UKMTO)はこの事案を攻撃と分類しました。

一方で、ドナルド・トランプ米大統領は、ウラジーミル・プーチン露大統領との協議を経て、ロシアとウクライナが互いのエネルギーインフラへの攻撃を停止することで合意したと述べました。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は当初、正式な合意は把握していないと述べていました。

背景

ゼレンスキー大統領はその後、ウクライナは停戦の保証に署名する用意があると述べました。トランプ氏の発表に対する最初の反応からは、トーンの変化となります。

米エネルギー省は、戦略備蓄から最大400万バレルの原油を緊急交換することを承認しました。ハリケーン「アイザイアス」による供給障害を相殺する狙いです。OPECは年初に設定した見通しを基準に需要予測を引き下げており、一部の繰り延べ需要は2027年に顕在化すると見込んでいます。

市場への影響

  • WTIの水準:1時間足チャートでは92.03ドルで、100期間SMAの89.66ドルおよび200期間SMAの89.65ドルを上回っています。レジスタンスは92.40ドルにあります。
  • WTIのモメンタムとサポート:1時間足のRSI(14)は64付近です。サポートは89.65ドル付近、さらに下は88.70ドル付近にあります。
  • 供給リスクのバランス:サウジへの攻撃とホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃は、WTIに供給リスクを加えています。ロシアのディーゼル供給合意と停戦協議が、その一部を相殺しています。

今後の注目点

  • API原油在庫統計:米国石油協会(API)は火曜日に週間の原油在庫データを発表します。
  • 停戦の条件:モスクワまたはキーウから正式な詳細が示されれば、エネルギーインフラへの攻撃を停止する提案がどのように運用されるかが明らかになります。
  • 湾岸の海上輸送とサウジの安全保障:サウジアラビアやホルムズ海峡付近でさらに攻撃が起これば、月曜の上昇の背景にある供給懸念が再び強まります。

まとめ

WTI原油価格は、湾岸地域の供給リスクと、ロシアおよび米国の供給制約が和らぐ兆しとの間で揺れています。エクスポージャーは原油そのものにあり、停戦の条件と火曜日の在庫データが、次の判断材料となります。

関連記事

出典:FXStreet

本資料は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。