ドル円、日本の財政懸念で2日続伸 USD/JPY買い優勢
月曜日のUSD/JPYは2日連続で買いが入ったものの、日本円の財政懸念と中東情勢の緊迫が米ドルを支える中、158.50円台半ばを下回る水準で推移しました。上値追いに欠け、約2週間のレンジが続いた後、USD/JPYは主要なフィボナッチ水準付近にとどまっています。
主なポイント
- 円売り圧力:高市早苗首相の拡張的な財政政策と公的債務に対する市場の不安が円の重しとなっています。
- 安全資産としてのドル:ホルムズ海峡をめぐる米国とイランの対立や、フーシ派とサウジアラビアの戦闘により、地政学リスクプレミアムが維持されています。
- FRBの利上げ観測:10月下旬のFRB会合での利上げ観測は後退する一方、12月の25ベーシスポイント利上げは引き続き織り込まれています。
これまでの動き
USD/JPYは2日連続で買いが入りましたが、欧州時間は上値追いに力強さを欠きました。米国債利回りが複数年ぶりの高水準からやや低下したことで、ドルの上昇は限定的でした。
100日単純移動平均線の159.51が上値を抑えています。50.0%フィボナッチ・リトレースメントの158.39が目先のサポートです。
日足終値が158.39を下回れば、38.2%リトレースメントの157.09、続いて155.48、現在のフィボナッチ波動の起点である152.88付近が視野に入ります。159.51を上抜けた場合、レジスタンスは61.8%リトレースメントの159.69、78.6%リトレースメントの161.55に位置します。直近のサイクル高値圏は163.90です。
背景
投資家は、高市首相の歳出計画と日本の公的債務に不安を抱いています。政府は再び補正予算の編成を検討していると伝えられており、11月までに編成し、年末までに国会で成立させる見通しです。
原油は反対の動きとなりました。ロシアとウクライナの間でエネルギー停戦が実現し、世界的な燃料不足が緩和されてインフレリスクが低下するとの期待から、原油は下落しました。
市場への影響
- USD/JPY:日本の財政懸念が円売り、FRBの利上げ織り込みの変化がドル売りに働き、USD/JPYは約2週間レンジ内で推移しています。
- ゴールド:1週間ぶりの高値から反落し、欧州序盤には$4,170付近の日中安値を更新しました。
- AUD/USD:アジア時間に0.7000を下回って推移し、弱気のギャップが発生、休日で流動性も薄い状況でした。
- ビットコイン:先週3.1%の調整を経て$83,600前後で推移しました。米国上場のビットコイン現物ETFは$681.10 million(約6.8億ドル)の資金流出となり、3週連続の流入が途切れました。
今後の注目材料
- 米国のインフレ指標:今週発表される最新の指標が、12月のFRB利上げ観測の行方を左右します。
- ケビン・ウォーシュFRB議長の講演:金曜日にバンコクで開催されるIMF・世界銀行年次総会で講演します。
- 日本の補正予算:11月までに編成、年末までに成立する可能性があり、円の重しとなっている財政懸念を直接試す材料となります。
まとめ
USD/JPYは、円に対する財政面の圧力と、地政学リスクに支えられたドルの間で揺れています。158.39のサポートと159.51の移動平均線が現在のレンジを形作っています。次の材料は、米国のインフレ指標、金曜日のウォーシュ議長の講演、日本の予算計画です。
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出典: FXStreet
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