ユーロドル 1.1200付近:ユーロは2025年5月以来の安値圏
月曜日はEUR/USDの1.1200が注目の水準となり、ユーロはほぼ横ばいで2025年5月以来の安値圏で推移した。フランスの債務懸念がユーロの重しとなる一方、FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派姿勢と中東情勢の緊迫化がドルを支えている。
ポイント
- この日はほぼ横ばい:EUR/USDは欧州序盤にほとんど動かず、1年超ぶりの安値圏にとどまっている。
- FRBの利上げ観測に変化:投資家は10月の利上げ予想を後退させたものの、12月に25ベーシスポイントの利上げが行われるとの見方は維持されている。
- ユーロ圏のリスク:フランスの債務危機が他の債務負担の大きいユーロ圏諸国に波及しかねないとの懸念が、ユーロの上値を抑えている。
何が起きたのか
FXStreetによると、EUR/USDは月曜日、方向感を欠く展開となった。スポット価格は約1カ月の下落の後、10月初めから横ばいで推移している。
地政学リスクもドル買いを後押しした。イランの安全保障当局のトップは、ホルムズ海峡の再開に向けたテヘランの計画に対する米国の回答は不十分だと判断した。膠着状態が解消されないことで市場にはリスクプレミアムが残り、安全資産としてのドルを支えている。
週末には、イランが支援するイエメンの武装組織フーシ派が、リヤドのキング・ハーリド国際空港に対して弾道ミサイル、巡航ミサイル、ドローンを発射した。攻撃では死者が出ており、サウジアラビアは報復を表明した。ドナルド・トランプ米大統領は、米国がフーシ派への攻撃に加わり、イランへの攻撃を再開する可能性があると述べた。
背景
EUR/USDの下落は8月の高値から始まった。直近数週間のもみ合いはその下落の上に位置しており、FXStreetはこれを弱気の保ち合い局面と位置づけている。
4時間足では、EUR/USDは100期間の単純移動平均線(SMA)を大きく下回って推移している。分析によると、これにより短期的なテクニカル面の見通しは弱気となっている。
市場への影響
- EUR/USD:最初のレジスタンスは直近レンジの上限である1.1275で、その次は1.1324付近の100期間SMAとなる。FXStreetは、年初来安値の1.1160を下回れば新たな弱気のシグナルになるとみている。日次の参考レートは1.1217だった(参考レート、2026-10-12)。
- USD/JPY:日本の当局が円を支えるために介入するとの観測から、158.00を上回る水準を維持している。米国債利回りの低下がドルの上昇を抑えており、日米の祝日で流動性は薄かった。
- 金:金は欧州序盤に1日の安値となる4,170ドル付近まで下落した。ドルに買いが入るなか、FRBのタカ派的な見通しが利息を生まない金の重しとなっている。
今後の注目材料
- 水曜日の米CPI:消費者物価指数は今週最初の主要なインフレ指標であり、FRBの金利見通しに影響する。
- 木曜日の米PPI:生産者物価指数が1日遅れて発表され、FRBの次の一手を前にインフレの全体像を補う。
- 金曜日のウォーシュ氏の講演:ケビン・ウォーシュFRB議長が年次のIMF・世界銀行総会で講演する予定で、トレーダーは金融政策の手掛かりを探ることになる。
まとめ
EUR/USDは年初来安値のすぐ上で狭いレンジに留まっている。ユーロはフランスの債務懸念を抱える一方、ドルはFRBと地政学的要因の恩恵を受けている。米インフレ指標とウォーシュ氏の発言は、今週のFRBの金利見通しを変えうる予定されたイベントである。
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出典: FXStreet
本資料は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。